願い橋で願いが叶う!?雲南の話題のスポットついてご紹介
島根県東部に位置する雲南市は、豊かな自然に恵まれた人口約3万6千人の街です。市内を流れる大河・斐伊川に架かる「願い橋」は、フォトジェニックな景色が楽しめる観光スポットとして人気を集めています。ここでは、願い橋の基本情報周辺の観光スポットなどを詳しくご紹介します。雲南市を訪れる際にはぜひ参考にしてみてください。
川の水が増えると姿を消す不思議な橋「願い橋」
「願い橋」は、島根県東部から鳥取県西部にかけて流れる一級河川「斐伊川(ひいかわ)」に架かる、全長160メートルの橋です。増水時には沈んでしまうため、地元では「潜水橋」とも呼ばれています。
欄干がなく、遠望すると、まるで水の上に浮いているようにも見えることが特徴。また、上流側には流木対策の「木除け杭」が設置されており、独特の景観を作り出しています。
桜の季節には、隣接する「斐伊川堤防桜並木」の美しい景色を橋の上から眺めることもできます。
願い橋 基本情報
◆住所 | 〒699-1332 島根県雲南市木次町木次 |
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◆交通アクセス | JR木次駅から徒歩で約12分 |
◆お問い合わせ先 | 雲南市産業観光部観光振興課 TEL:0854-40-1054 |
ヤマタノオロチ伝説発祥の地・斐伊川
願い橋が架かる斐伊川は、ヤマタノオロチ伝説発祥の地としても知られています。
昔からたびたび氾濫を繰り返してきた斐伊川は、地元の人々に暴れ川として恐れられてきました。
その様子が大蛇に例えられ、ヤマタノオロチ伝説が生まれたという説があるのです。
また、斐伊川はヤマタノオロチを退治した神「スサノオ」や、その妻「クシナダヒメ」との伝説とも深く繋がっています。
願い橋を訪れる際には、奥出雲の地に伝わるそれらの神話を紐解いてみるのも面白いかもしれません。
「日本さくら名所100選」に認定された桜並木
願い橋に近接する「斐伊川堤防桜並木」は、「日本さくら名所100選」にも認定された中国地方有数の桜の名所です。例年3月下旬から4月上旬にかけて、約800本のソメイヨシノが咲き誇る全長約2キロの「桜のトンネル」が現れます。
4月上旬には「雲南桜まつり」が開催され、堤防にはたくさんの出店が立ち並び、多くの花見客でにぎわいます。夜にはぼんぼりが灯され、幻想的な夜桜を楽しむこともできます。
映画のロケ地にも選ばれた美しい景観
願い橋は、2008年に公開された映画『うん、何?』のロケ地にもなっています。
『うん、何?』は、島根県出身の映画監督・錦織良成氏による島根3部作の第2作で、雲南の地で生きる人々の姿を描いたヒューマンドラマ。願い橋の美しい景観が、映画の世界に彩りを与えています。
目を閉じて橋を渡ると願いが叶う!?
実は、この橋が「願い橋」と呼ばれるようになったのは映画『うん、何?』が発端とも言われています。劇中で「目を閉じたまま最後まで渡ると願いが叶う橋」として登場したことで、願い橋という名前がついたそうです。
ただし、前述の通り橋には欄干がなく川に落下する危険があるため、目を閉じたまま橋を渡るのは絶対にやめておきましょう。
願い橋の口コミ情報
願い橋を訪れた人たちの口コミ情報を紹介します。
口コミ①
長い沈下橋のようですが、橋の組方がとても素敵です。側の斐伊川堤の桜並木とぴったり合って古都京都を想わすようです。
引用元:https://g.co/kgs/PFziso
口コミ②
四万十の沈下橋などに比べると小ぶりですが雰囲気十分の素敵な橋です。上流側に流木対策の「木除け杭」が設置されているところなどは京都嵐山の渡月橋っぽくも見えます。桜の季節に橋を渡って対岸から愛でる桜並木も素敵ですよ!
引用元:https://g.co/kgs/cQiovz
口コミ③
日本さくら名所100選にも選ばれており、日本を代表する桜を見ることができます。春には桜祭りが開催され、多くの屋台と観光客で賑わいます。夜になるとライトアップされ、昼間とは違う幻想的な景色を見ることができます。また、徒歩15分のところに木次公園があり、そこから眺める願い橋の風景も絶景です。映画の舞台にもなり、願い橋を目を瞑って渡り切ると願い事が叶うと言われています。
土手に広い駐車スペースがあり、車で来る際も問題ありません。また、木次駅から徒歩数分で行くことができ、電車で行くこともできます。
引用元:https://g.co/kgs/bXEivH
願い橋 周辺観光情報
「願い橋」の周辺には、さまざまな観光スポットがあります。ここでは、その中でも特におすすめのスポットを3つご紹介します。
木次線トロッコ列車「奥出雲おろち号」
「奥出雲おろち号」は、JR木次線の「木次駅」から「備後落合駅」の間を結ぶ2両編成のトロッコ列車です。車体は青と白の2色に塗り分けられており、全体に星を散りばめたデザインが特徴となっています。
列車の窓にはガラスや壁がなく、奥出雲の山あいを駆け抜ける疾走感を満喫できます。レトロな駅舎やスイッチバックなどの見どころも多く、鉄道好きからも人気を集める列車です。
さらに、車内やホームで販売される駅弁も旅の楽しみの一つ。「願い橋」の最寄り駅である木次駅では、「焼鯖棒寿司&稲荷寿司」が販売されており、今も昔も変わらない焼鯖の押し寿司を堪能することができます。なお、こちらは要予約(乗車2日前まで)となっているのでご注意ください。
この他にも「仁多牛べんとう(出雲三成駅)」「トロッコそば弁当(八川駅)」「亀嵩駅そば弁当(亀嵩駅)」など、奥出雲の景色を眺めながら、沿線の美味しいものを楽しむことができます。
※トロッコ列車「奥出雲おろち号」は2023年11月23日をもって、運行を終了いたしました。
三屋神社
「三屋神社(みとやじんじゃ)」は、天平5年に完成した「出雲国風土記(いずものくにふどき)」に「御門屋社(みとやのやしろ)」として記されている古社です。
風土記には「三屋郷。郡家の東北二十四里なり。所造天下大神の御門、すなわち此の処にあり。故、三刀矢と云う。(神亀三年に、字を三屋と改む。)すなわち正倉あり」と記されています。
これを現代風に訳すと「三屋の郷。郡役所の東北二十四里(12.8km)。天の下をお造りになった大神(=オオクニヌシノカミ)の御門がここにある。だから三刀や(みとや)という。神亀3年(726年)に字を三屋と改めた。ここに官軍がある)」となります。
ひっそりとした佇まいが1000年を超える歴史を感じさせる、「神話の国」奥出雲ならではのスポットと言えるでしょう。
◆住所 | 〒690-2402 雲南市三刀屋町給下865 |
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◆交通アクセス | JR「木次駅」から車で約10分 |
◆お問い合わせ先 | 三屋神社 TEL:0854-45-3051 |
おろち湯ったり館
「おろち湯ったり館」は、ヤマタノオロチにちなんだ8種類の温泉が楽しめる施設です。泉質はナトリウム・カルシウム硫酸塩泉で、神経痛・筋肉痛・関節痛・冷え性・疲労回復・健康増進などさまざまな効能があります。
ヤマタノオロチをイメージした荒々しく幻想的な「岩風呂」や、神社様式をイメージした落ち着いた雰囲気の「木風呂」など、趣の異なる風呂を楽しめるのが魅力。
さらに、館内には広々としたプールや休憩室、食事処(現在は休業中)なども設けられており、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
◆住所 | 〒699-1332 島根県雲南市木次町木次952-4 |
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◆営業時間 | 10:00~21:00 最終受付時間20:30 |
◆定休日 | 水曜日 |
◆料金 | 一般(中学生以上):520円 児童(4歳~小学生):260円 65才以上:420円 |
◆交通アクセス | JR「木次駅」から徒歩約5分 |
◆駐車場/駐輪場 | ・駐車場 有 100台 無料 ・駐輪場 有 6台 無料 |
◆お問い合わせ先 | 木次町健康温泉センター「おろち湯ったり館」 TEL:0854-42-9181 |
まとめ
「願い橋」の基本情報や口コミ情報、周辺の観光情報などを詳しくご紹介してきました。
ノスタルジックで幻想的な風景や、ヤマタノオロチ伝説が残る大河・斐伊川の雄大な眺めを楽しめる「願い橋」は、島根を訪れる際にぜひ立ち寄りたいスポットです。
島根・出雲地方へのご旅行をご検討中の方や奥出雲に興味のある方は、こちらにご紹介した内容をぜひ参考にしてみてください。