島根県奥出雲の人気観光地「湯野神社」についてご紹介
島根県奥出雲にある「湯野神社」は、人気の観光スポット。
大きなケヤキが目印の松本清張ゆかりの神社で、「砂の器」の舞台になったことで有名になりました。
記事では、歴史ある湯野神社に訪れる際にチェックしておきたい見どころや、周辺のおすすめのスポットについてご紹介します。
島根県奥出雲の観光に行く際の参考にしてみてくださいね。
湯野神社とは
島根県奥出雲にある松本清張ゆかりの神社「湯野神社」はどのような場所なのでしょうか。
歴史や見どころなど、湯野神社に訪れる際に知っておきたい魅力についてご紹介していきます。
湯野神社の由来
湯野神社のある島根県奥出雲亀嵩の地は、古来より薬湯が湧き出る場所であり、玉鋒山を源流とする亀嵩川は湯野小川として国造のミソギの場所でもありました。
出雲の地に伝わる「出雲風土記」には「湯野社」として所載された神社で、「三代実録」にある湯沼神は湯野神社の神といわれています。
湯野神社は亀嵩温泉の医薬の守護神として創建された神社です。
神社合祀の折、明治42年に湯野神社となりました。
(公式ホームページより引用)
湯野神社の歴史
湯野神社は、いつ創建されたかは明らかになっていませんが、「出雲風土記」や「三代実録」等に記載があることから、推定2,000年という古い歴史を持っていることがわかっています。
亀嵩温泉の薬湯の守護神として創建された神社で、大己貴命(オオナムチノミコト)と少彦名命(スクナヒコナノミコト)外三柱の神を主祭神として祀っています。
以前は「宮地」という場所に社殿があり、壮大な宮殿がありましたが北条時頼の特命を以て、現在の地に奉還されましたが、建立を果たさず、仮宮が本宮となりました。
昭和40年代までは、文久3年に12代横綱となった陣幕久五郎が雲伯出世相撲場を開設し、それ以来、例祭の日には出雲や伯耆の力士を集めて雲伯出世相撲を盛大に開催しており、現在でも相撲場の跡が残っています。
湯野神社の見どころ
「出雲風土記」に記載され、約2000年以上の歴史を持つといわれている湯野神社は、島根県奥出雲のパワースポットとしても人気の観光地。
歴史のある湯野神社に行ったらチェックしておきたい見どころについてご紹介します。
天然記念物に指定された大ケヤキ
鳥居横の大ケヤキは、町の天然記念物に指定されている樹齢450年、高さ30ⅿの大ケヤキであり、亀嵩のシンボルとなっていました。
大ケヤキは2019年に御神木として天寿を全うされました。
巨大な杉並木
参道の両脇に立ち並ぶ巨大な杉並木は、古くから続く湯野神社の荘厳な雰囲気を作り出しており、まさにパワースポットといえる存在感を感じます。
樹齢200年を超えると思われる巨大な杉だけでなく、社の周りに残る、県内では稀にしか見ることのできないモミの樹林もチェックしたいポイント。
参道をゆっくり散策しながら神聖な気持ちでお参りしましょう。
松本清張 砂の器記念碑
松本清張の「砂の器」は、昭和35年読売新聞に連載されベストセラーになった推理小説です。
この作品から、奥出雲仁多町亀嵩の地がひろく知られるきっかけになりました。
参道入り口に建てられた砂の器記念碑は、当地でロケが行われ映画化されたことを記念して湯野神社に昭和58年に建立されたもの。
湯野神社を訪れる際には、必ず見ておきたい見どころのひとつになっています。
祭典・行事
湯野神社では、年間を通して様々な行事やお祭りが執り行われています。
例祭では郡内の神職を迎えて祭典が行われており、例大祭では祭典の後に神輿が渡御したり、伝承神事である小学生女子による八乙女の舞が行われることで奥出雲で人気のお祭りになっています。
祭事に合わせて観光を楽しみたい方は、事前に日程をチェックして訪れるのがおすすめですよ。
通年行事は以下の通りです。
1月1日 歳旦祭
2月3日 節分祭
3月21日 祈年祭(三大祭)
10月21日 例大祭(三大祭)
10月22日 後祭
11月21日 新嘗祭
11月第2日曜日 七五三祭
12月31日 除夜祭
湯野神社 基本情報
◆住所 | 〒699-1701 島根県仁多郡奥出雲町亀嵩1284 |
---|---|
◆休業日 | 無 |
◆交通アクセス | 松江市から国道432号を奥出雲町方面へ。JR亀嵩駅から約5キロ |
◆駐車場 | 料金無料 普通車6台 |
松本清張と「砂の器」
砂の器は、昭和35年に読売新聞の夕刊に連載された推理小説の傑作で、社会派ミステリーの金字塔と謳われベストセラーになりました。
東北弁、カメダという少ない手がかりから事件の解明に向かう分岐点として登場する亀嵩(かめだけ)から、奥出雲亀嵩の地名が世界的に広く知られるきっかけになった作品です。
昭和49年に松竹映画になって以降、テレビドラマで映像化され、亀嵩の地、湯野神社で度々ロケが行われました。
砂の器記念碑が湯野神社の参道入り口に建立されています。
湯野神社 周辺観光・お土産情報
湯野神社の観光を楽しんだあとは、周辺の観光地や奥出雲ならではのお土産もチェックしたいですよね。
ここでは、湯野神社周辺でお土産の購入ができる場所や観光地についてご紹介します。
道の駅 酒蔵奥出雲交流館
湯野神社から徒歩約6分ほどの場所にある酒蔵奥出雲交流館は、島根県の特産品や出雲ならではのお土産がそろう道の駅。
島根県奥出雲の銘酒「仁多米」、米焼酎「砂の器」の醸造棟があり、種類豊富な日本酒の試飲をすることも可能。
日本酒や焼酎などお酒以外にも、仁多餅や米ぬか石鹸など仁多米を使った商品も購入できるので島根県土産にぴったり。
砂の器の撮影で使われたセットが保存されていて、衣装や舞台裏の写真も展示されています。
お土産の購入はもちろん、広々とした店内でゆっくりと過ごせる空間になっています。
所在地 | 〒699-1701 島根県仁多郡奥出雲町亀1380番地1 |
---|---|
営業時間 | 9時~17時30分 |
定休日 | 冬期間(毎週水曜日) |
公式ウェブサイト | https://okuizumosyuzou.com/ |
鬼の舌震
湯野神社から車で約20分ほどの場所にある鬼の舌震。
鬼の舌震は、斐伊川の支流大馬木川の急流が長年にわたり浸食し、周辺の花崗岩を削ってつくりだした約2㎞にわたるV字峡谷で、国の名勝・天然記念物にも指定されているスポット。
高さ45ⅿ、長さ160mもの大きさの迫力満点な舌震の恋吊り橋や、いまにも落ちてきそうな絶妙なバランスでそそり立つ水瓶のような形をした大岩など見どころがたくさん。
奥出雲の豊かな自然を感じることができる人気観光地になっている鬼の舌震は、最近では人気アニメ「鬼滅の刃」で、主人公炭治郎が斬った大岩を彷彿とさせる「鬼の試刀岩(しとういわ)」にも注目が集まっており、奥出雲の人気観光地となっています。
◆住所 | 島根県仁多郡奥出雲町三成宇根 |
---|---|
◆交通アクセス | JR木次線出雲三成駅から車で約10分 JR木地線出雲横田駅から車で約15分 |
◆利用料金 | 無料 |
◆休業日 | なし(冬季は積雪が多く、除雪されないため入場はお控えください) |
◆駐車場情報 | 宇根駐車場 普通車50台 大型10台 下高尾駐車場 普通車50台 大型15台 |
◆お問い合わせ先 | 奥出雲町観光協会 TEL:0854-54-2260 |
まとめ
島根県奥出雲にある神社、湯野神社は松本清張ゆかりの神社であり、ベストセラー「砂の器」の舞台で全国的に有名になった人気の観光スポット。
神聖な雰囲気の中お参りすればパワーをいただけること間違いなし。
湯野神社をはじめ、奥出雲には歴史を感じるスポットや大自然を感じられるスポットがたくさんあります。
魅力あふれる島根県奥出雲の地へぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。