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出雲大社参拝

出雲大社と稲佐の浜:神々の道を歩く参拝者へ

島根県の代表的な観光スポットで、縁結びの聖地として有名な出雲大社。
ここでは、出雲大社の正しい参拝方法と願いを成就させる秘訣、島根県にあるパワースポットをご紹介していきます。
神様からご利益をもらい、恋愛、仕事などで願いを成就させてみましょう。

神々が集結する地 出雲大社

出雲大社
出雲大社が「縁結びの聖地」と呼ばれる理由は、旧暦の10月(11月)に全国から八百万の神々が集まると言われており、これを「神在月」と言います。
そこから集まった神々が縁を話し合うという信仰が人々に伝わり縁結びの聖地と呼ばれるようになりました。
日本屈指のパワースポットと呼ばれる理由も納得ですね。

ご縁を結ぶ神様

出雲大社参拝方法
出雲大社に祀られているのは「大国主大神(オオクニヌシノオオカミ)」という神様です。
大国主大神は国造りの神様としても知られており天照大御神(アマテラスオオミカミ)に国土を譲ったことで造られたのが出雲大社の始まりと言われています。
人と人との目には見えない結びつきを司ることから、縁結びの神様として知られていきました。

出雲大社への行き方

ご縁を頂けるということで益々出雲大社へ行ってみたくなりませんか?
ここでは県外の観光に来られら方向けの案内をいくつかご紹介します。

交通アクセス
●電車
【東京方面】
東京駅(サンライズ出雲)→JR出雲市駅→出雲大社
【大阪方面】
新大阪駅新幹線→岡山駅で乗り換え(特急やくも)→JR出雲市駅まで→出雲大社
【九州方面】
博多駅新幹線→新山口駅(特急スーパーおき)→JR出雲市駅→出雲大社

●飛行機
出雲縁結び空港まで→JR出雲市駅→出雲大社

出雲大社の正しい参拝方法とルート案内

ここからはお待ちかね、出雲大社への参拝ルートのご案内です。
神社の一般的な参拝ルートは、鳥居をくぐり、手水舎で手と口を清めてから拝殿へお参りするという流れです。
基本的なルートは一緒ですが、せっかく出雲大社で参拝するので、正しい参拝方法を覚えてご縁をいただきたいですよね。
ここでは出雲大社の正しい参拝方法について、参道からの参拝ルートに合わせてわかりやすくご紹介していきます。

★正しい願い事の仕方★

神社で願い事する際、ほとんどの方は心の中で「~なりますように」と参拝していませんか?
実は「なりますように」と言ってしまうと、「今~ではない(できていない)」といった否定的な願いとして神様に受け取られてしまいます。その結果、願っていることと真逆の方向に傾いてしまいます。
正しい願い事の仕方、それは「過去形・現在完了形・現在進行形」でお願いをすることです。
例えば「私は~できました」「~ができています」と言い切ることによって、その未来が
神様から与えられ、願望が実現するということです。
ぜひ、神社で参拝する際は、このやり方で願い事を伝えてみましょう。

1.稲佐の浜で砂を拾う

昼の稲佐の浜
早速、出雲大社で参拝するぞ!と思いますが、その前に是非寄るべき場所があります。
出雲大社の鳥居の前を左に曲がり、道沿いを歩くと見えてくるのが「稲佐の浜」です。
ここで少しだけ砂を頂きます。
実は本当の参拝はこの稲佐の浜で砂を拾ってからがスタートです。
ほとんどの観光客は砂を拾わずに鳥居をくぐって参拝しますが
この砂は後程使うので、ぜひ鳥居をくぐる前に拾っていきましょう。
持ち運べるように袋を用意しておくといいでしょう。

絶対に見るべき!絶景の夕日

夕日参拝
実はここ稲佐の浜にも全国から神々が集まると言われており、地元の人からは神聖な場所とされています。
またこの場所は夕焼けの景色が素晴らしく、日本のなぎさ100選に選ばれ、「日が沈む聖地出雲」として日本遺産に登録されています。
参拝前でも後でもいいので、この絶景は必ず見ておきましょう!

島根日帰り旅行|必見!観光とグルメを楽しむ完全マップ

2.勢溜(せいだまり)の鳥居

勢溜
御本殿に至るまでにある4つの鳥居は、それぞれ異なる素材でできています。
参拝のスタートは、門前町のすぐ近くにある二の鳥居「勢溜(せいだまり)の大鳥居」をくぐりましょう。
参拝の後には買い物やグルメなど街歩きを楽しむこともできますよ。
鳥居を全部しっかりくぐって参拝をスタートしたいという方は、一の鳥居 「宇迦橋(うがばし)の大鳥居」から参拝しましょう。

※鳥居をくぐる前には一礼

神様にしっかり挨拶してお参りに来たことを伝える意味で、くぐる前に一礼するのが礼儀です。
これからお参りさせていただきますという気持ちを込めてくぐるようにしましょう。
一礼する際に、自身の名前や住所、お参りに来た目的などを心の中で唱えるのも良いでしょう。

3.祓社(はらえのやしろ)

祓の社
勢溜の鳥居をくぐると参道の右手にある小さな社が祓社(はらえのやしろ)です。
祓社には、祓井神(はらいどのかみ)四柱が祀られています。
まずは自らの穢れ(けがれ)を祓い、清めてくれる祓社へ最初にお参りしましょう。

4.手水舎で手と口を清める

柄杓
手水舎についたら、正しい手順でしっかりと身を清めてからお参りしましょう。
ここでの方法についてもきちんとした手順を知らない方は多いのではないでしょうか。
汲みなおさず一杯の水で行うというのが注意点となっています。
正しい清め方を覚えておくと安心ですよ。
【正しい清め方】
1.右手に柄杓を持って左手を清める
2.柄杓を持ち替えて右手を清める
3.再び右手に持ち替えて左手に水を溜め、口に含みすすぐ
4.左手を水で流し、柄杓を立てて持ち柄を清める

5.拝殿

出雲大社拝殿
四の鳥居をくぐったら正面にある拝殿に参拝しましょう。
一般的に「2礼2拍手1礼」が多いですが、出雲大社では「2礼4拍手1礼」の参拝方法で行っています。
神職の方がされる拝礼は「一拝・祈念・二拝・四拍手・一拝」となっています。
ここでは参拝者の御祈祷や、様々な祭事が行われています。

6.御本殿(八足門)

出雲大社本殿
大国主大神のご神体が鎮座する神聖な場所、御本殿。
日本一大きいとされる、高さ24ⅿの社殿は、日本最古の建築様式のひとつで、出雲独自の文化を感じさせます。
一般参拝では御本殿に近づくことはできないので、見学する際は瑞垣の外から行います。
八足門の中には正月の数日と式典がある日のみしか入れません。
御本殿へのお参りは、御本殿正面にある八足門の前で参拝を行いましょう。

※瑞垣の外から御本殿に向かって2礼4拍手1礼

先程紹介した拝殿での参拝と同じく、本殿では「2礼4拍手1礼」で参拝します。
御本殿以外のご社殿をお参りする際にも、この方法で参拝するのが良いとされています。
正しいお参りの仕方を覚えて失礼にあたらないようにお参りしましょう。
【本殿での正しいお参りの仕方】
1.御神前にまっすぐ立ち、心を落ち着かせてから前に進み、姿勢を正す。
2.お賽銭を入れる。
3.背筋をのばしたまま、腰を90度近くまで折って2回お辞儀をする。
4.両手を胸の高さまで上げて手のひらを合わせる。
5.右手を少し下にずらし、拍手を4回する。
6.右手の位置を戻し、手を合わせたまま神様への感謝や願い事を静かに祈る。
7.最後に、背筋を伸ばしたまま腰を90度近くまで折りお辞儀をする。

7.十九社(じゅうくしゃ)

十九社
御本殿を正面に見て、右手側より御本殿を回るように進みます。
御本殿の東西にある十九社は、いわば神々のお宿ともいえる場所。
神在月に出雲大社に集まった神様が滞在するお部屋になっています。
棟には19の部屋が連なっており、神在月に行われる神在祭の期間中には、全ての扉が開かれます。

8.素鵞社(そがのやしろ)

ソガノヤシロ
御本殿の裏側に位置します。
ヤマトオロチを退治したといわれるスサノオノミコトを祀る素鵞社は、出雲大社の隠れた最大のパワースポット。
稲佐の浜の砂を納めると厄除けになるともいわれています。
境内の静かな場所にありますが、近づくと強いパワーを感じられますよ。

【素鵞社での砂の交換の仕方】

1.社を左側から回っていきます。
2.軒下に木箱があるのでそこに拾った砂を入れます。
3.乾いた砂を少しだけ頂きます。
4.最後、社を正面から回り、一礼して終わりです。

9.西の拝礼所

西の礼拝所
見逃してしまいそうですが、御本殿の西側にある小さな拝礼所にも欠かさず参拝しましょう。
出雲大社の御本殿は南向きにつくられていますが、大国主命の御神座は西を向いています。
このことから、参拝の最後には御神座正面にあたる西の拝礼所を参拝するのが正式な参拝方法とされています。

10.神楽殿(大しめ縄)

神楽殿
出雲大社の象徴ともいえる日本最大級の大注連縄がある神楽殿。
最後はこの神楽殿で同じく「2礼4拍手1礼」で参拝します。
神楽殿の正面にある大注連縄は、長さ約13ⅿ、重さ5.2トンに及ぶ大きさで圧倒されるほどの大迫力ですよ。

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11.御朱印所で御朱印をいただく

出雲大社でいただける御朱印は、御本殿、神楽殿の2か所と、出雲大社の東側にある北島国造館で2種類の計4種類。
御朱印だけをもらって帰ることはマナー違反なので、御朱印集めではなくあくまでも参拝を目的にしてください。
ルールを守ってしっかりと参拝してから、御朱印をいただくようにしましょう。

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参拝マナーで気を付けたい点は?

出雲大社を参拝する際に注意したいことはあるのでしょうか?
出雲大社の参拝マナーで気を付けるべきポイントをご紹介します。

参道の真ん中を歩くことはNG

参道
参道の中央は神様の通り道になるので左右どちらかの側から入り、道の端を歩くのがマナーとされています。
くれぐれも、参道の真ん中を歩かないように注意しましょう。

派手な服装は×

参拝する際の服装にも注意が必要です。
帽子をかぶったままの参拝は、神様に失礼に当たるので脱帽するのがマナーとされています。
また、神様がいる神聖な場所なので、露出の多い服装やサンダルなどカジュアルすぎる服装は避けた方がよいでしょう。
特に、祈祷を受ける場合など正式な参拝の際には襟付きのシャツやジャケット等フォーマルな服装を心がけましょう。

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出雲大社のご利益は?

出雲大社の御祭神である大国主大神(別名:だいこくさま)。
ご利益は良縁祈願のほかにも様々なものがあるとされています。

良縁祈願

縁結びの神様として有名な大国主命は、天と地を結んだ神様であることから縁結びの神様といわれています。
男女の仲だけでなく、仕事や人間関係などあらゆるご縁を結ぶものとされています。

子授

多くの子孫を残したとされる大国主命は、子宝の神様としても有名。
子宝繁栄や夫婦円満、安産など子授に関するご利益もたくさんあります。

五穀豊穣

出雲大社では、五穀豊穣を祈願する祈穀祭(きこくさい)も行われています。
出雲大社の祭事のなかでも一番の重儀である大祭式にあたる重要な神事で、遠近から大勢の農家の方が参列します。

商売繁盛

出雲大社のご利益として有名な縁結びは、仕事やビジネスパートナーとの縁など金運や商売に関する縁も授けられます。
良縁をいただける出雲大社と、商売繁盛の神が祀られる島根県松江市にある美保神社の両方をお参りすることで、更にご利益があるともいわれています。

まとめ

出雲大社の参拝方法やマナーは、独特のものがあり他の神社と少し異なっていますが、しっかりと参拝マナーを守れば、素敵なご縁を授かれそうですよね。
出雲大社に参拝する際は正しいお参りの仕方を学び、参拝マナーを守って礼を尽くしてお参りするようにしましょう。
しっかりと参拝の作法やルートを学んでから参拝し、縁結びアップの旅を満喫しましょう♪

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