サンライズ出雲で行く長距離旅!乗り方や楽しみ方をご紹介。
出雲観光にいらっしゃる際、飛行機・電車・車・バスなどの選択肢がありますが、寝台列車「サンライズ出雲」で来られるのもまた楽しいものです。
寝台特別急行列車として日々運行中のサンライズ出雲について、改めてご紹介していきます。
毎日運行する寝台列車「サンライズ出雲」
かつては、世界各国で長距離移動の際に利用されていた夜行列車。
日本でも寝台車と一般座席車の混結編成の列車や寝台車だけの列車など、さまざまなタイプの夜行列車や寝台列車が走っていましたが、新幹線や航空機の発達により利用者が激減。
徐々にその文化が廃れていきます。
さまざまな列車の定期運行が終了し、廃止される中で、日本で唯一毎日運行されている寝台列車があります。
それが、東京と高松・出雲市を結ぶ「サンライズ瀬戸・出雲」。
東京〜岡山間は瀬戸と出雲が連結して走り、岡山にて切り離されてそれぞれの目的地へと向かいます。
車内は住宅メーカーと共同で設計されたもので、ナチュラルで居心地の良い空間。
木のぬくもりを生かしたインテリアもまた心を落ち著かせます。
切符の買い方
サンライズ出雲(瀬戸)はすべて指定席となっており、事前に切符を購入しておく必要があります。
乗車券と特急券、寝台券はみどりの窓口で購入可能です。
人気の座席になると当日分が売り切れている場合も多いため、事前に購入しておくのが良さそう。
なお、切符は乗車日の1ヶ月前から販売しています。
座席の種類
席には、シングルやツインなどいくつかの種類があり、設備や価格も違っています。
それぞれの特徴を説明します。
■A個室寝台1人用(シングルデラックス)
サンライズ出雲(瀬戸)でいちばん大きな個室になり贅沢な旅が楽しめます。
椅子とカウンター式のデスクがあり、ちょっとした作業も可能。
手洗い場も設けられてとても快適です。
この個室のみ歯ブラシや洗顔フォームなどが入ったアメニティポーチがもらえ、一番人気のある個室になります。
■B個室寝台1人用(シングル)
もっとも多く用意されているスタンダードな1人用個室です。
手洗い場や椅子などはありませんが、すっきりとした作りで快適に過ごせます。
■B個室寝台1人用(ソロ)
シングルよりもコンパクトで、カプセルのような雰囲気。
その分価格もリーズナブルで、「車内では寝るだけ」という人にはぴったりです。
■B個室寝台1人用(シングルツイン)
2段式のベッドがあるツイン個室になります。
下部分は折りたためばソファになり、1人で利用することもできます。
■B個室寝台2人用(サンライズツイン)
ホテルのツインルームのように2つのベッドが並行に並んだツイン個室です。
シングルツインよりも広々としています。
■普通車指定制(ノビノビ座席)
個室ではなく、簡易的な仕切りのある座席です。
寝台料金が必要なく、乗車券と特急券のみで乗ることができるため、若い世代に人気の座席となっています。
サンライズ出雲の楽しみ方
東京駅を22時に出発し、出雲市に到着するのは9時58分、約12時間の長旅となります。
乗車後にはまず自動販売機にて数量限定のシャワーカード(330円)を購入しておきましょう。
シャワー室は3号車と10号車にあり券売機はその近くにあります。
数量限定の為、シャワーの利用をお考えの時はチェックが必要です。
なお、シングルデラックスにはシャワーカード付きです。
夜ご飯を食べるときには、個室で楽しむのはもちろん、椅子とテーブルが用意されたミニラウンジに行くのも良いです。
流れる景色を眺めながらお弁当やビールを楽しむのもまた、旅情を盛り上げます。
しっかり睡眠したら早朝には起床して、列車名にもなっている”サンライズ”を拝みたいところ。
列車の窓から日の出の風景を眺めるひと時は、なんとも格別です。
しばらく走れば岡山駅に到着します。
岡山駅で行うサンライズ出雲と瀬戸の切り離し作業は、早朝の名物のひとつ。
たくさんの人が作業中の様子を見学しているので、貴重な瞬間をぜひ写真や動画に収めたいですね。
岡山駅から出雲市駅までは約3時間。朝日をうけてきらめく田園風景や、山間の景色を眺めつつあっという間に島根県へ。
県庁所在地の松江駅を過ぎ、宍道湖の美しい風景が広がれば出雲市はすぐそこ。
神話の世界へようこそ。いざ、冒険の始まりです!