奥出雲最高級「仁多米」のご紹介
神話の里、島根県仁多郡奥出雲町で収穫される仁多米は島根県の有名なブランド米。
西日本で唯一高評価を獲得した良質米で「東の魚沼、西の仁多」とも称されるほど、そのおいしさに定評があるお米です。
記事では、島根県奥出雲の名物グルメ「仁多米」についてご紹介します。
「仁多米」とは?
仁多米は、島根県仁多郡奥出雲町で収穫される稲の品種コシヒカリの産地ブランドで、口コミ評価の高いお米です。
環境条件が有名な米どころである魚沼地域以上で、日本穀物検定協会の米食ランキングでは、西日本で唯一「特A」を獲得しています。
高評価で良質なお米は、粘りや旨味などのバランスが良くおかずと一緒に食べる日本人の文化にぴったり。
島根県仁多郡で収穫される「コシヒカリ」の産地ブランド「仁多米」について詳しくみていきましょう。
「仁多米」の特徴は?
実は「仁多米」は商品名であり、品種名は「コシヒカリ」。
仁多米はふくよかな甘みや強い粘り、コシが特徴で、炊き上がりには白く輝く美しい見た目が美しい、島根県の有名なグルメです。
歯切れは良く、米一粒一粒がしっかりとしていて、コシヒカリの特徴を持ちながらも、今までのお米と違った味を持っている仁多米は、炊き立てはもちろんのこと、冷めても美味しいという特徴を持っているので、おにぎりやお弁当でも美味しく食べることができます。
また、仁多米は奥出雲町の棚田で丁寧に生産されており、育つ範囲が狭いので生産量が限られてしまうことから、他のブランド米と比べても手に入りにくく非常に貴重なお米です。
島根県の人気グルメである「しまね和牛」との相性もぴったりですよ。
「仁多米」おいしさの理由
1.昔ながらの棚田
仁多米は、島根県仁多郡の奥出雲で、昔ながらの棚田でつくられています。
たっぷりと太陽の光を浴びて育てられている仁多米は、平地にある大きな田んぼと異なり、機械で全ての作業ができないため農家さんによる手作業で丁寧につくられています。
農薬をできるだけ使わない自然農法にこだわって、水田の水を管理、病害虫の発生を防ぐ等手間を惜しまない米作りを行っているのも、仁多米を生産するうえでの特徴です。
2.昼夜の温度差
お米のうまみに大変重要な要素となるのが、稲の登熟期に昼間の気温が高く夜の気温が低いことです。
仁多郡内の水田は標高300~500mにあるので、標高が高いことで大きな寒暖差が生まれます。
この温度差によって旨味のもとであるでんぷんをしっかりと蓄えることができタンパク質は必要以上に増えないため、甘味と旨味のある良質なお米になります。
3.ミネラル豊富な水
たくさんの水を必要とするお米にとって、水はなくてはならない重要な要素です。
仁多郡は李域面積の86%を占める豊富な森林に囲まれており、豊かな自然の中にあります。
雪解けの花崗岩から流れ出るミネラルたっぷりの雪解け水は仁多米にとって、美味しいお米を生産するための大きなポイントです。
4.籾のまま低温で貯蔵
籾(もみ)のまま仁多郡カントリーエレベーターで一年中15度以下で低温貯蔵されています。
出荷直前に籾摺り精米をするのでいつまでも新米のような味わいが楽しめます。
「仁多米」のふるさと島根県奥出雲とは?
仁多米の産地である島根県奥出雲は、多くの神話が根付いた山里で、自然豊かな山々に囲まれた町です。
美味しい仁多米を育む奥出雲とはどのような場所なのかご紹介します。
奥出雲はどんな場所?
出雲の奥地、奥出雲は島根県の東南端に位置している町で、中国山地の嶺を境に鳥取県と広島県が接しています。
奥出雲町は、島根県の人気観光スポットである出雲大社や松江城などから車で約1時間ほどの場所で、自然豊かな山々に囲まれたのどかな山里。
奥出雲町へのアクセスは、マイカーやレンタカーでゆっくりと向かうのが便利です。
出雲風土記や古事記などにも記された、神話の舞台にもなっている場所でもあり、スサノオノミコトが降り立ったといわれる伝説の地は、古代の日本の文化や歴史に思いを馳せながら観光するのにおすすめなディープスポット。
奥出雲町には、古来からの製鉄方法である「たたら製鉄」の歴史が根付いており、たたら製鉄の歴史を感じられるスポットや、豊かな自然を感じられるスポットがたくさんあります。
美味しい仁多米を求めて、ゆったりと観光しながら奥出雲を訪れるのもおすすめですよ。
「奥出雲町」と「仁多米」
奥出雲町は、平坦部で標高200~400ⅿ、県境の高所では200ⅿを超える峰が続き、標高差があるため気温差が大きいのが特徴です。
仁多郡内の田んぼは、ほとんどが昔ながらの棚田。
美味しいお米の栽培条件には気候が大きく影響を与えると言われており、島根県の人気グルメである仁多米の栽培に適しています。
また、仁多郡内では和牛の飼育が盛んで、現在でも多くの和牛が飼育されています。
飼育で得た堆肥による土づくりは、仁多米の生産に欠かせません。
良質な地元和牛の完熟堆肥を使って仁多米の生産が行われているので、高品質で美味しい仁多米が食べられるんですね。
「仁多米」収穫までの流れ
西日本一ともいわれる米どころ、島根県奥出雲で収穫される「仁多米」は9月に収穫を迎えます。
仁多米収穫までの流れをご紹介します。
田起こし・田植え
仁多米は毎年5月ごろに苗を植え始めます。
冬の間に眠っていた土を掘り起こし、田起こしをすることで酸素を吸わせ、肥料を入れてからいよいよ田植え。
草刈り・草取り
田の畔は、年間3~4回の草刈りを行って棚田を管理します。
稲刈り
9月ごろいよいよ稲刈りが始まります。
他のお米と同様に、稲を刈って乾燥させてから脱穀し、玄米にしたところで作業終了です。
秋には田起こしを行い、酸素を取り入れることで有機物の分解を促進します。
「仁多米」の美味しい炊き方
ご飯本来の粘りと甘味のある仁多米。
美味しい炊き方のコツは水加減とお米のとぎ方にあります。
1.軽量カップで正確にお米をはかる
2.お米は大きな容器に入れて水を一気に注ぐ
1回目は研がずにすばやく水をきり、3度目から水が半透明になるまで研ぎます。
お米は最初に触れた水を最も吸収するので、最初に掛ける水は重要。
浄水器の水やミネラルウォーターを使うとより一層美味しく炊けます。
※精米したてのお米は3~4回研げばOK
3.水加減を調節
お好みの硬さに水加減をしてください。
新米でも水を減らす必要はありません。
4.炊飯まで十分に水に浸す
美味しいご飯を炊くためには、お米の芯までしっかりよ水分を吸収させるのが重要です。
春・秋は1時間、夏場は30分、冬場は2時間ほど水に浸すとふっくらと仕上がります
5.炊く
なるべく冷たい水でしっかりと炊き上げることで、熱がお米の芯まで届き、ふっくらと炊き上がります。
6.蒸らす
炊き上がった後10~15分ほどふたを閉めたまま蒸らしましょう。
7.蒸らし終わったらほぐす
しゃもじでご飯全体を十字に切って空気を入れるようにほぐします。
余分な水分が逃げてべたつきを防ぐことができます。
美味しく炊き上がったご飯は、保温する場合長くても8時間以内にしましょう。
食べきれない分は冷蔵庫か冷凍庫で保存するのがおすすめです。
まとめ
今回は島根県の人気グルメ「仁多米」についてご紹介しました。
たたら製鉄で栄えた島根県奥出雲は、豊かな自然の中で稲作や和牛、蕎麦などの農畜産業が栄え、高品質な農産物を生み出しています。
島根県では、美味しい仁多米が食べられるお店がたくさんあります。
島根県を訪れた際は、島根県自慢のブランド米「仁多米」を味わってみてはいかがでしょうか。