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須我神社

「須我神社」和歌の始まりと神話の舞台についてご紹介

本殿の画像
古来よりさまざまな神話が語り継がれる島根県雲南市。その中でも特に人気の観光スポットが、日本神話に登場する神様・須佐之男命(スサノオノミコト)を祀る「須我神社」です。
ここでは、須我神社の基本情報や、周辺の観光スポットなどを詳しくご紹介します。雲南市を訪れる際にはぜひ参考にしてみてください。

 

本社と奥宮の「二宮言詣り」

社の画像
須我神社には、古くから本社と奥宮の両方を詣でる、「二宮言詣り」という参拝方法が伝えられています。特に、深い森に囲まれた奥宮にはスピリチュアルな雰囲気が漂い、若い女性を中心にパワースポットとして人気を集めています。
奥宮には、須佐之男命、櫛稲田比売命(稲田姫)、そして須佐之男命と櫛稲田比売命の御子神である八島野命を祀った大小3つの巨岩の岩倉(夫婦岩)があります。このため、本社と奥宮を二宮言詣りすることで、良縁結び夫婦円満子授けの御利益を受けることができるとされています。
須我神社本社から奥宮への所要時間は、車で10分+徒歩で15分~30分ほどです。

 

いにしえの神話が伝わる和歌発祥の社

神々の宿る山・八雲山の麓に建つ「須我神社」は、須佐之男命にまつわる神話が伝わる由緒正しき神社です。
八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治した須佐之男命が、妻である稲田姫(イナダヒメ)と共にこの地に降り立ち、美しい雲が立ち昇るのを見て詠んだとされる歌「八雲立つ 出雲八重垣 つまごみに 八重垣つくる その八重垣を」は、日本で一番古い和歌として有名です。
そのことから、須我神社は和歌発祥の社としても知られています。

須我神社 基本情報

◆住所〒699-1205
島根県雲南市大東町須賀260
◆交通アクセスJR「出雲大東駅」から徒歩で約20分
◆お問い合わせ先TEL:0854-43-2906

 

日本最古の和歌にうたわれた地

はつのみや
先にもご紹介した通り、須我神社は日本最古の和歌にうたわれた地として有名です。須佐之男命は前述の和歌を詠んだあと、この地に日本ではじめての宮殿を作ったと伝えられています。
そして、その宮殿こそが、古事記・日本書紀に登場する「須賀宮(すがのみや)」であり、日本初之宮(にほんはつのみや)であると言われています。
なお、歌の中に登場する「出雲」が、出雲の国名の起源です。境内には日本最古の和歌が刻まれた碑が建てられており、古代からこの地に伝わる歴史を感じることができます。

 

諸悪を切り鎮める「悪切の神」

須我神社 正面

 かつて、出雲の国を流れる肥川の上流には8つの頭と8本の尾を持つ大蛇・八岐大蛇が棲んでおり、年に一度村にやってきては、村の娘を食べてしまうという悪行を繰り返していました。
そこに須佐之男命が降り立ち、十束の剣をもって八岐大蛇を退治した……という神話が、出雲の国・現在の雲南市には語り継がれています。ちなみに、肥川とは現在の斐伊川のことです。
八岐大蛇は「諸悪の権化」と考えられているため、須佐之男命を祀る須我神社には諸悪を切り鎮める「悪切の神」の御利益があるとされ、御霊剣をかたどった「剣守」のお守りが授与されています。
この他に、神気・心気・身気の三気の守りが得られる「三気のお守り」も、須我神社の代表的なお守りとして知られています。

 

御祭神「須佐之男命」と「農」との関係

田んぼ
 須我神社の御祭神「須佐之男命」は、「農」との関係が深い神でもあります。
かつて、須佐之男命は慢心による悪行によって神々が住まう「高天原」を追放され、さすらいの旅に出ます。その途中、空腹を覚えた須佐之男命は、大宜津比売(オオゲツヒメ)に食事を乞います。
しかし、大宜津比売が口、鼻、尻などからいろいろなものを取り出して調理するのを見た須佐之男命は、それに怒って大宜津比売を斬り殺してしまいます。
すると、大宜津比売の頭からは蚕、目からは稲の種、鼻からは小豆、耳からは栗、ホト(陰部)からは麦…と五穀の種が生じました。その種を持って出雲の国に降り、さまざまなものを生育した…という神話から、須佐之男命は農業にも御神徳の厚い神とされているのです。

 

敷地内にはさまざまなパワースポットが点在!

 須我神社の敷地内には、さまざまなパワースポットが点在しています。これらのスポットを巡ってみるのも、須我神社の楽しみ方の一つです。

夫婦岩(奥宮)

夫婦岩
 「夫婦岩(奥宮)」は、八雲山の登山道をしばらく登った先にある、須佐之男命、櫛稲田比売命、八島野命の三神を祀った巨岩です。大きさの異なる3つの岩が寄り添うように立つ様子はさながら仲の良い親子のよう。神秘的でありながら、どこか温かみを感じることができます。

夫婦松

 須佐之男命が旅の疲れを癒し、稲田姫が美肌を磨いたとされる温泉。その温泉の跡地であり、今は蓮が生い茂る「蓮池」に生えているのが「夫婦松」です。一つの株から男松と女松が生じていることから、縁結びの御利益があるとされています。

踏まぬ石

 鳥居の近くにある霊石「踏まぬ石」。傍らには「霊力のこもる石です」と書かれた看板が立てられています。どのような霊力があるのかは不明ですが、いたずらで踏むことは避けた方が良いでしょう。

神泉坂根水

水
「神泉坂根水」は、奥宮に続く参道の途中にあるお清めの湧き水です。不老長寿の御利益があるとされ、この水で身を清め、霊気を頂いてから参拝を行います。

 

須我神社で行われる祭事

須我神社では、年間を通じてさまざまな祭事が行われています。祭事の時期に合わせて神社を訪れれば、普段とはまた違う雰囲気を味わうことができるでしょう。
以下に、須我神社で行われる祭事をご紹介します。

  • 百手の的神事(ももてのまとしんじ)

時期:2月
内容:悪霊退散、五穀豊穣を祈願する神事

  • 茅之輪神事(ちのわしんじ)

時期:6月
内容:悪切除災招福の茅之輪にまつわる神事

  • 奥宮祭・茣蓙替祭(ござかえまつり)

時期:8月
内容:神前に新茣蓙を奉納する祭

  • 鹿食之神事(かじきのしんじ)

時期:9月
内容:鹿の頭を供え、神酒を献じて、国家安泰・五穀豊穣を祈願する神事

  • 例大祭

時期:9月
内容:年一番の祭礼。神代神楽(かみよかぐら)や綱引き大会などが行われる

 

須我神社の口コミ情報

願い橋を訪れた人たちの口コミ情報を紹介します。

口コミ①

和歌の聖地と言うことで参拝にあがりました。 三十一文字の歌も日本で一番古い歌であり、この地が「和歌発祥の社」と呼ばれる由縁…とのことで、雰囲気と佇まいが素敵な神社でした。
日本で一番最初に生まれた和歌。
日本で一番最初に造られた御宮。
神社の脇に駐車場もあるので機会があれば参拝されてみてはいかがでしょうか。

引用元: https://g.co/kgs/SXxoBn

口コミ②

由緒ある神社です。町から結構離れてますが、観光タクシーでお参りされてました。駐車場やトイレの心配も無くお参りできます。広くは有りませんが良い感じの神社です。

引用元: https://g.co/kgs/Zu35u3

口コミ③

古事記に載ってる日本最初の神社だそうです。
日本初宮と御朱印にも書いてありました。
参拝客もとても多くとても神聖な神社です。
無料駐車場と綺麗なトイレもあります。

引用元: https://g.co/kgs/Mt5moX

須我神社の周辺観光情報

「須我神社」の周辺には、さまざまな観光スポットがあります。ここでは、その中でも特におすすめのスポットを3つご紹介します。

山王寺の棚田

棚田
「山王寺の棚田」は、「日本の棚田百選」にも認定された雲南市を代表する観光スポットの一つです。標高300mの山腹に約200枚の棚田が広がる景色は、古き良き時代の原風景を感じさせてくれます。
特に、棚田を一望できる展望台からの眺めはおすすめ。四季折々の絶景を楽しめるスポットとして人気を集めています。

八俣大蛇公園

高天原を追われて地に降り立った須佐之男命は、斐伊川の上流から箸が流れてくるのを見つけて、川上に人が住んでいることを知った――その箸を拾った場所とされるのが「八岐大蛇公園」です。
園内には須佐之男命と八岐大蛇が対決した場面を再現する石造と、「箸拾いの碑」が建立されており、この地に息づく神話の断片に触れることができます。

◆住所〒699-1334
島根県雲南市木次町新市
◆アクセス方法JR「木次駅」から徒歩で約13分
◆駐車場
◆お問い合わせ先TEL:0854-40-1054

天が淵

天が淵
斐伊川の上流にある「天が淵」は、八岐大蛇の棲み処だったという言い伝えが残る場所です。また、須佐之男命に「八塩折の酒(やしおおりのさけ)」を飲まされ、酔いつぶれた八岐大蛇が逃げ込んだ場所という伝説も残っています。
淵には八岐大蛇の足跡とされる「蛇帯」という石があり、雲南市を舞台にした映画『うん、何?』のロケ地になったことでも有名です。

◆住所〒699-1343
島根県雲南市木次町湯村
◆交通アクセスJR「木次駅」から徒歩で約15分
◆お問い合わせ先雲南市観光協会 TEL:0854-42-9770

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まとめ

龍神
「須我神社」の基本情報や口コミ情報、周辺の観光情報などを詳しくご紹介してきました。出雲という国名の起源にもなった日本最古の和歌や、須佐之男命伝説が伝わる須我神社は、島根を訪れる際にぜひ立ち寄りたいスポットです。島根・出雲地方へのご旅行をご検討中の方や奥出雲に興味のある方は、こちらにご紹介した内容をぜひ参考にしてみてください。

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