出雲神話巡り!出雲の地でご縁を結ぶ旅へ
出雲神話の地として有名な島根県には神話ゆかりのあるスポットがたくさんあります。
今回はそんな神話ゆかりの観光地をご紹介します!
★1日目★
稲佐の浜:国引き伝説の舞台
まずは、国譲り、国引き神話の舞台とされているパワースポット「稲佐の浜」からスタート。
稲佐の浜は、真っ白な砂浜と美しい海岸線が続く美しい浜で、「日本の渚100選」にも選ばれている景勝地です。
出雲大社の祭神である大国主大神(オオクニヌシノミコト)が、神々の住む高天原(たかまがはら)から派遣された建御雷神(タケミカヅチノカミ)を稲佐の浜で迎え、最終的に国を譲り渡す、国譲りの交渉をした神話の舞台として知られています。
絶景の夕日
昼間の白い浜辺の雰囲気も美しいですが、おすすめは稲佐の浜にひときわ目立つ大きな島「弁天島」をシルエットに夕日が沈む夕暮れ時の風景。
稲佐の浜の海に沈む出雲の美しい夕日は、「日が沈む聖地」として日本遺産にも認定されています。
出雲の深い歴史を感じながら眺める美しいサンセットは、他では見ることのできない神秘的な絶景でインスタ映え間違いなしです。
出雲大社:神話の中心地を訪れる
稲佐の浜から車でわずか5分ほどで着く、出雲の神話を語る上で必ず外せないスポット「出雲大社」。
出雲神話の中心地である出雲大社は、出雲随一の縁結びスポットとしても有名で、あらゆるご縁を結んでくれる縁結びの神様として全国にその名を馳せています。
日本最大級の大きさを誇る大しめ縄も必見です。
縁結びの神様
恋愛はもちろん、仕事や人間関係など様々な良縁を結んでくれる出雲大社は、縁結びの神様として全国でも名高く、出雲を象徴する神社です。
日本神話の中心的な神であり、縁結びの神様として有名な「大国主大神(オオクニヌシノミコト」が出雲大社の御祭神。
代表的なご利益は良縁成就ですが、その他にも子授、夫婦和合、五穀豊穣、商売繁盛などさまざま。
全国から八百万の神様が出雲に集まるとされている、旧暦10月の「神在月」を狙ってお参りするのもおすすめです。
須佐神社:スサノオノミコトを祀る神社
出雲大社から車で約40分、日本一のパワースポットとしてメディアで紹介されたことから注目を集めている「須佐神社」。
須佐神社は、出雲国風土記にも登場する古社で、島根県中部を南北に流れる神戸川の支流、須佐川のほとりにあります。
須佐神社は、日本神話の中でヤマタノオロチを退治した英雄「須佐之男命(スサノオノミコト)」を祀る神社です。
「出雲国風土記」では、スサノオがこの地に来て最後の開拓をし、「須佐」と命名し、自らの御魂を鎮めたと記されています。
出雲の山あいに立つ小さな神社ですが、周囲を緑に囲まれた境内は神秘的な雰囲気が漂っていてパワーを感じられる場所になっています。
目を奪われる御神木
なかでも有名なのは大迫力の御神木です。
社殿の後ろに立つ大杉は推定樹齢約1300年と推定される立派な大木で、この地を守るかのように立つ姿は目を奪われるほどの大迫力。
幹周りは6メートル、樹高は24メートル余りのまれに見る巨木で、幹から大地へと這う見事な根には生命の源のような力強さを感じます。
周りを囲われているため直接触れることはできませんが、その地を訪れるだけでも大きなパワーを感じられるほど。
見上げると、その威厳に満ちた佇まいに圧倒されます。
神々の国出雲においても、指折りのパワースポットとして知られています。
立久恵峡:自然と神話が交差する絶景スポット
立久恵峡は、須佐神社から車でわずか12分ほどの距離にある渓谷です。
その景観が九州の耶馬渓谷に似ていることから「山陰の耶馬渓」とも呼ばれています。
自然と神話が交差する絶景スポット「立久恵峡」の見どころは、神戸川(かんどかわ)の清流に沿って奇岩怪石がそそりたち見せてくれる豪壮な景観。
渓谷に沿って遊歩道が整備されており、展望台や五百羅漢、霊光寺など、渓谷美を楽しみながら散策できます。
またこの絶景を眺めながら露天風呂につかり、山菜や鮎の郷土料理を堪能できる、立久恵峡温泉もあります。
立久恵峡の景観
渓谷にはおよそ2kmにわたって、天狗岩、屏風岩、ろうそく岩、烏帽子岩などの巨大な石柱や断崖が立ち並びます。
あちこちが山桜の薄いピンクに彩られる春、鮮やかな緑に包まれる夏、岩肌が紅葉で赤く染まる秋、すっぽりと雪化粧におおわれる冬と、四季折々に美しい風景を見せてくれます。
須我神社:日本最古の和歌が歌われた場所
車で移動して約50分。
雲南市にある須賀神社は、出雲神話に登場するヤマタノオロチ退治で有名な、スサノオノミコトにまつわる神社であり、古事記にも記されています。
「八雲立つ 出雲八重垣 つまごみに 八重垣つくる 其の八重垣を」
日本最古の和歌であるこの歌を詠まれたと言い伝えられているのが、この須賀神社です。
八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治した須佐之男命(スサノオノミコト)は、妻となった奇稲田比売命(クシナダヒメノミコト)とともに各地をめぐり、須賀の地を新居に選ばれました。
新しく造られた宮殿を囲むようにして美しく立ち上る雲を見て、この歌を詠んだと言われています。
ご利益と夫婦岩
須賀神社には、縁結びや家内安全、夫婦円満、子授け、疫病除などのご利益があるといわれています。
「日本初之宮」とされる須我神社。
その奥宮として、須佐之男命ほか三神が祀られている岩座が夫婦岩と呼ばれる岩です。
大きさの異なる2つの岩が寄り添うように並び、その傍らにもう一つ小さな岩。
大きなものから須佐之男命、奇稲田比売命(くしいなだひめのみこと)、清之湯山主三名狭漏彦八島野命(すがのゆやまぬしみなさろひこやしまのみこと)であると言われています。
神社からは車で5分ほどの場所にあり、須賀神社本殿と奥宮の2か所を巡る「二宮参り」という風習もあるので、ぜひ夫婦岩もセットで参拝しましょう。
海潮温泉:旅の疲れを温泉で
須我神社からお参りを終えたら約7分ほどで着く温泉があります。
海潮(うしお)温泉は、出雲国風土記に「須我の小川の湯淵の村の川中に温泉あり」と残るいにしえの温泉地。
松江の奥座敷とも呼ばれる場所で、雲南・奥出雲エリアの神話巡りの旅の疲れを癒すのにもぴったりな温泉です。
泉質は穏やかな効能のやさしい単純温泉で、自律神経不安定症や、不眠症、うつ等にも効果があるとされています。
湯あがりはしっとりとした肌心地で、弱アルカリ性の温泉はクレンジング作用でお肌をスベスベにしてくれます。
歴史のある湯治場の温泉でゆっくりとリフレッシュできること間違いないでしょう。
★2日目★
熊野大社:出雲大社と並ぶ大社
熊野神社は、出雲のシンボルでもある出雲大社と並ぶ由緒ある古社で、出雲国の宮として古くから崇拝されている神社です。
主祭神はヤマタノオロチを退治した伝説を持つスサノオノミコト。
姫を助けたことから、愛の神・救いの神と言われています。
農業生産の豊穣や人々の生業の発展、世の中の平和や幸福を導く神としても崇められています。
火の発祥の地とご利益
「日本の火の発祥の地」と伝わる熊野大社は、出雲大社と特別に関係が深く、10月15日には鑽火祭(さんかさい)という独特な神事が行われます。
「出雲国風土記」には熊野大社と杵築大社(現出雲大社)の2社だけが大社であり、その2社において熊野大社は“出雲國一之宮”として筆頭だと記されています。
ご祭神である神話の英雄スサノオノミコトによって、私たちにとってなくてはならない「火」が生まれた場所で、熊野大社は出雲神話にかかせない重要な神社です。
熊野大社のご利益は、縁結び、良縁成就、夫婦円満、子授、安産、招福縁結、厄除けなど様々あります。
八重垣神社:縁結びの神様に願いを込めて
出雲の縁結びスポットとして外せないのが「八重垣神社」
八重垣神社は、スサノオノミコトとイナタヒメを祀る縁結びの神社として有名です。
スサノオノミコトが、ヤマタノオロチを退治する有名な神話で、イナタヒメを避難させたのが拝殿裏の佐久佐女(さくさめ)の森でした。
大杉を中心に幾重もの垣根(八重垣)を造り、イナタヒメをヤマタノオロチからお隠しになったそう。
退治後、二柱の神は夫婦となりこの地に宮造りをされたことから、縁結びのご利益で知られるようになりました。
境内には、イナタヒメが植えたと言い伝えられている2本の椿が、地上で1本になった夫婦椿や、かわいらしい椿の形をしたお守り、縁結びの絵馬などがあるので、縁結びのご利益を十分に授かることが出来ますよ。
鏡池占い
八重垣神社で特に有名なのが、「鏡池」の縁占い。
和紙に硬貨を乗せて池に沈め、沈むスピードや位置によって良縁が訪れる時期を占うという一風変わった占いで、恋愛成就の最強スポットともいわれているのでぜひチャレンジしてみましょう。
池に占い用紙を浮かべ、硬貨(十円または百円)をそっと乗せます。
早く沈めば(十五分以内)縁が早く、遅く沈む(三十分以上)と縁が遅く、近くで沈むと身近な人、遠くで沈むと遠方の人とご縁があると伝えられています。
まとめ
出雲神話巡りとして、おすすめのルートと見どころについてご紹介しました。
「神話の国」といわれる出雲ならではの観光地は、出雲のルーツや島根県の歴史に思いを馳せながら巡るのもよいでしょう。
ご利益を授かりながら出雲の寺社、神話巡りを楽しむ旅へ出かけてみてはいかがでしょうか。