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島根県奥出雲の人気観光スポット「雲州そろばん伝統産業会館」についてご紹介

島根県は実はそろばんが有名だということをご存じでしょうか?
島根県奥出雲にある「雲州そろばん伝統産業会館」では、奥出雲の地で古来から作られていた雲州そろばんについて知ることができます。
記事では、雲州そろばん伝統産業会館の展示内容や、雲州そろばんについてなど詳しくご紹介していきますので、ぜひ奥出雲観光の際の立ち寄り場所として参考にしてみてください。

雲州そろばん伝統産業会館とは?

外観
雲州そろばん伝統産業会館は、雲州そろばんの拠点である奥出雲横田にある施設で、1990年に設立されました。
出雲横田駅の真横に位置しているので、マイカーやレンタカーはもちろん、電車でのアクセスも便利。
会館内の展示資料室では、雲州そろばんの歴史や伝統的技法、原材料や工具、製造工程などが演じされており、名工の作品等も見ることができます。
室内の施設なので、雨天時や荒天時でも安心してゆっくりと鑑賞できるでしょう。
歴史が好きな方はもちろん、そうでない方も、子供から大人まで誰でも楽しめる施設になっています。

雲州そろばん伝統産業会館の展示について

展示
雲州そろばん伝統産業会館では、そろばんの歴史、生産日本一への技術開発と改良、伝統技術と工具、そろばん作り名工誕生と伝統工芸士など豊富で貴重な展示が行われています。
江戸時代に日本各地で作られていたそろばんや世界のそろばん、変わりそろばんとそろばんの溶け込んだ日用品なども紹介されているので、そろばんをより身近に感じられるような展示が魅力。
古来から現代までの名工による作品を展示しているので、雲州そろばんの魅力をたっぷりと味わえること間違いないでしょう。

雲州そろばん伝統産業館 基本情報

◆住所〒699-1832 島根県仁多郡奥出雲町横田992−2
◆営業時間9:00~16:30
◆休業日月曜日(但し当日が国民の休日の場合はその翌日)
年末年始(12月28日~1月4日)
◆料金・個人
一般 310円 高校・大学生 210円 小・中学生 150円
・団体(20名)
一般 260円 高校・大学生 150円 小・中学生 100円
◆駐車場有 10台 (無料)
◆お問い合わせ先雲州そろばん伝統産業館 TEL:0854-52-0369

伝統工芸品「雲州そろばん」について

風情あるそろばん
日本でそろばんといえば、「播州」と「雲州」。
播州そろばんは、商店や学校で広く使われるものとして量産化されてきました。
雲州そろばんは主に銀行用のそろばんとして、播州そろばんと比べ歴史は浅いものの、高品質であることが認められています。
島根県の奥出雲横田および、奥出雲亀嵩は現代の日本のそろばんの主産地であり、全国的に有名。
この地方のそろばんは「雲州そろばん」と呼ばれ、「質の雲州」と賞されるほどの優れた品質を誇る名品です。

雲州そろばんの特徴

雲州そろばんの特徴は、指に吸い付くような操作性の高さと品質の高い珠。
素早い動きや弾いた時の音は優れた組み合わせからなる職人芸といえます。
珠の形、珠と軸の均一な間隔を作る正確な技術は雲州そろばんの特徴です。
現在でも手作り製法を維持して、材料の吟味などを含め丁寧に作られています。

雲州そろばんの歩み

雲州そろばんが作られ始めたのは、郷土の先駆者である大工の村上吉五郎が、広島(芸州)のそろばんを参考に地元で生産する樫・梅・煤竹(すすたけ)を用いて大工道具で作り上げたのがきっかけ。
その後、村上朝吉が独自の製法を伝授したことで地場産業として発展してきました。
雲州そろばんは、1987年に通商産業省(現:経済産業省)の伝統工芸品の指定を受け、その拠点として「雲州そろばん伝統産業会館」が誕生。
大量生産を避け、家内工業による入念な製造に努めたため、質の良い高級そろばんとして人気を集めています。
その中でも厚生労働省から優れた技術を持つ職人が表彰される「現代の名工」に、そろばん職人の内田文雄さん(雅号・二代目雲文)が2013年に初めて認定されました。
もともとそろばん屋で生まれお父様は天皇陛下にそろばんを献上するほどの腕前を誇った職人だそうで、背中を追うように自らもそろばん造りを学んでいったそうです。
写真に写るのは内田文雄さんの奥様、内田典子さんです。
そろばんの歴史や工具などについて詳しく楽しく案内していただけます。
内田文雄

雲州そろばんができるまで

ここで、雲州そろばんがどのようにして作られているのか簡単にご紹介していきます。
詳しい工程やこだわりは雲州そろばん伝統産業館で実際に確認してみてくださいね。

1.珠づくり

そろばんの珠にふさわしい樹木を選定し、原木を十分に乾燥させてから削っていきます。
そろばんの珠に使う材料は、指に吸い付くような木肌や硬さが重要。
輪切りされた板から木材を丸く打ち抜き、ひとつひとつ丁寧に削られます。
カットから削り、磨き上げまで熟練した技術が必要となる工程です。

2.軸づくり

そろばんの軸には、普及品のそろばんには「真竹」、高級そろばんには「煤竹」が材料として使われています。
珠が良く動くように繊細に丸く磨いていきます。

3.枠づくり

そろばんの枠となる材料には硬質な黒壇や積層強化材が用いられます。
上下左右各部位にあわせた加工が必要で、丁寧に作業が行われます。

4.中桟(なかさん)

そろばんの軸が通るように穴を開けてから両面を削っていきます。

5.上下枠

上下の枠板に穴をあけ、上下左右の枠板にカンナをかけます。
この工程により、木の表面が滑らかに美しく仕上がります。
最終の組み立てをする前に仮組みをして、各部位の微調整をするかの確認も行われます。
そろばんを実際に使用する際に握る場所である枠を丁寧に磨き、針金を切ってヤスリがけを行います。
このような工程を経て、実用敵なだけでなく見た目も美しい雲州そろばんが出来上がっています。

雲州そろばんの製造元や販売施設

雲州そろばんの製造が行われている場所や、実際に手に取って購入することができる施設はどこなんでしょうか。
詳しくご紹介していきますので奥出雲観光の際は立ち寄ってみるのもおすすめです。

雲州マルホ算盤

雲州マルホ算盤は、そろばんのルーツ雲州そろばんの老舗。
伝統の腕から作り出される雲州そろばんは、味わいのある工芸風格を持ち、入念に作られています。
児童用そろばんから、店頭では入手困難な高級そろばんまで各種取り揃えています。
カタログ販売を中心に通信販売等も行っているので詳しくは公式ホームページにてご確認ください。

雲州そろばん伝統産業館の口コミ情報

口コミ①

そろばんの製造工程のビデオを流してもらいました。 枠や珠などそれぞれの材料から精品になるまでが詳しくわかって興味深かったです。

引用元 https://maps.app.goo.gl/XjBTdVcpWBE9XFGEA

口コミ②

そろばんの歴史と作り方がとてもよくわかった。展示してある物はちょっと古い。そろばんの玉を入れるチャレンジコーナーがあり、難しかった。係の方はすぐにやって見せてくれたが。

引用元 https://maps.app.goo.gl/A64fQ2U7mUFXMHxd9

口コミ③

小学生のときに社会科で雲州そろばんのことを習ったことを思い出しました。 受付のおじさんが気さくな方で、話がはずみました。

引用元 https://maps.app.goo.gl/gH4hQyTLS8kiL6Tt7

島根県物産観光館

島根県物産観光館は、島根県随一の豊富な品揃えを誇る物産館。
日本海の新鮮な海産物や、美味しいお米、魅力的な工芸品、ご当地キャラクターグッズまで島根県自慢の県産品がズラリ。
島根県旅行の際にお土産を購入したり、館内の食事処で一息ついたりとさんざまな楽しみ方ができます。
松江城からすぐ近くなので、松江観光の際に立ち寄るのもおすすめです。

◆住所〒690-0887 島根県松江市殿町191島根ふるさと館内
◆営業時間9:00~18:00 
◆定休日年末年始
◆交通アクセスJR松江駅からレイクラインバス10分、国宝松江城前下車、徒歩約1分
◆駐車場有 普通車32台 軽自動車8台 無料
◆お問い合わせ先島根県物産観光館 TEL:0120-40-4150

雲州そろばん伝統産業館周辺の観光スポット・お土産情報

雲州そろばん伝統産業館で、雲州そろばんの魅力に触れたあとは、奥出雲ならではの「鉄づくり」を感じられる場所や、特産品やお土産を購入できる場所を訪れるのがおすすめ。
雲州そろばん伝統産業館と併せて行ける、周辺の観光スポットやお土産情報についてご紹介いたします。

奥出雲たたらと刀剣館

刀1
雲州そろばん伝統産業館から歩いて約6分の場所にあるのが「奥出雲たたらと刀剣館」です。
中世近世の日本の鉄の一大産地であった島根県奥出雲。
奥出雲たたらと刀剣館は、奥出雲のたたら製鉄について展示・紹介している施設で、実物大のたたら炉断面模型は必見です。
実際に足踏みのふいごを体験してみたり、日本刀鍛錬場の見学ができたりと、奥出雲ならではの貴重な経験ができますよ。
包丁の販売もされているので、自分や家族へのお土産に購入するのもおすすめです。

◆住所〒699-1832
島根県仁多郡奥出雲町横田1380-1
◆営業時間10:00~17:00(入館は16:30まで)
◆定休日毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
12月28日~1月4日
◆料金・入館料
大人:530円(410円)
小中学生:260円(210円)

・刀剣鍛錬実演
大人:1,270円(1,050円)
小中学生:630円(530円)
※( )内団体料金
◆交通アクセスJR木次線出雲横田駅から徒歩15分
◆駐車場有 30台 無料
◆お問い合わせ先奥出雲たたらと刀剣館 TEL:0854-52-2770

鉄を生んだ聖地「奥出雲たたらと刀剣館」についてご紹介

横田蔵市・特産の駅おくいち

おくいち
地元の方々に愛されているショッピングセンター「横田蔵市・特産の駅おくいち」は、奥出雲で採れた新鮮野菜や農産加工品が勢ぞろいしています。
隣にある「藤谷のたい焼き」でいただける粒あんたっぷりのたい焼きは、地元産の仁多米の米粉をブレンドしたもちもちの生地が絶品で、買い物ついでに購入するのもおすすめ。
しまね和牛や旬の野菜をはじめ、お土産も多く取り揃えているので立ち寄って奥出雲ならではのお土産をチェックしましょう。

◆住所〒699-1822 島根県仁多郡奥出雲町下横田84
◆営業時間・蔵市 9:30-19:00 
・おくいち 9:00~18:00
◆定休日第2水曜日
◆駐車場
◆お問い合わせ先横田蔵市:0854-52-3300 特産の駅おくいち:0854-52-1002

まとめ

雲州そろばん伝統産業館は、島根県奥出雲を代表する伝統工芸品である「雲州そろばん」について紹介している施設です。
奥出雲は、大自然を感じられる場所、鉄づくりが行われている場所、等様々なイメージがあるかと思いますが、古来から伝わる伝統工芸品に目を向けてみるとまた違った楽しみ方ができるでしょう。
奥出雲の観光の際は、雲州そろばん伝統産業会館に立ち寄って伝統工芸品「雲州そろばん」について学んでみてはいかがでしょうか。

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